お知らせ

2024.07.28

「令和2年7月豪雨を学ぶ研修ツアー」を開催しました。

2024年7月28日(日)、会員の皆さんのスキルアップ事業の一環として、「令和2年7月豪雨を学ぶ研修ツアー」を開催しました。

当初は貸切りバスによるツアーの予定でしたが、合計14の参加者が、自家用車に分乗して、令和2年7月に起こった豪雨災害によって大きな被害を受けた球磨村、人吉市、あさぎり町を訪れ、当時の状況や、復興の様子などを学びました。

人吉市に入って、現地の防災士として活動されている白石忠志さんと合流、まずは球磨村の渡地区で、今だ仮設住宅が立ち並ぶ球磨村総合運動公園(さくらドーム)や、人災な被害を受けた渡駅や渡小学校、復旧中の相良橋などを白石さんに案内していただきました。

その後人吉市に入り、災害公営住宅や青井阿蘇神社を視察。途中ところどころの電柱にある実績浸水深の表示に、参加者は災害規模の大きさと恐ろしさを実感していました。

午後からは、あさぎり町役場に行き、橋本啓之危機管理監のご案内で、完成したばかりの第2庁舎を見学させていただきました。第2庁舎には、有事の際の情報収集や対策の検討が即時に可能となるよう、防災執務室が常設されていて、その機能についての説明などがありました。

その後、あさぎり町にある柳別府(やなぎのびゅう)という区が取り組んでいる「とない近助みまもっ隊」という取り組みについて、木本隆典区長から説明をいただきました。区内で続いた孤独死をきっかけに始まった、地域住民の繋がりを強めていくための取り組みで、防災という視点からも大きな学びとなり、参加者の方から数々の質問が飛び交うなど、大変有意義な時間となりました。

当日の人吉球磨地方は気温が36℃を超える猛暑となり、熱中症と闘いながらのツアーとなりましたが、大変学びの多い研修であったと共に、この暑い中での当時の被災者の方々や復興・復旧作業に携わった方々の苦労を改めて思い知らされた研修となりました。